「家族の庭」(2010)
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想像を絶する衝撃

中東系カナダ人の女性が死亡。双子の姉弟に遺言状が渡されます。その内容は、父と兄を探し出し、母からの手紙を渡してほしいというもの。姉弟は、父は亡くなったものと思っており、兄の存在は知らされていませんでした。遺言状に従い、姉、弟が中東に向かいます。
そこで待っていたのは、2人の出生にまつわる衝撃の真実でした。宗教の対立による内戦に翻弄され闘う母。その母に襲い掛かる壮絶な運命。
映画はミステリータッチで進行します。どんなに残酷な現実を突きつけられても、母親のこどもへの無償の愛は永遠である。
ある意味、とんでもない変態映画でもあるのですが、想像を絶する衝撃にただただ絶句するしかありません。
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アメリカ映画みたいなロシア映画、ラブコメみたいなスポーツもの

旧ソ連生まれのミラ・ジョヴォヴィッチがロシア映画に出演。最近ではすっかりアクション女優のイメージがついているジョヴォヴィッチですが、こちらではかわいらしい花嫁役を演じています。
ある男性教師がジョヴォヴィッチ演じるヒロインが運転する車に轢かれてしまいます。この事故で、男性は「映画女優のように美しい」ジョヴォヴィッチに一目惚れ。その場に居合わせたフィアンセとの婚約を撤回させ、2人は結婚することになります。
しかし、結婚式の日に何かの間違いで教師は少年サッカーの監督にさせられてしまい、トーナメントに出場することに。
1回戦で負ければ式に間に合うと考えた男性は、サッカーなどできそうもない孤児によるチームを適当に編成。負けを願ってトーナメントに出場します。
ところが、少年たちは男性の思惑とは裏腹に試合に勝ち進んでしまうのです。彼らには、どうしても勝ちたい理由が。それを知った男性は? 式場で待つジョヴォヴィッチは?
この作品、ロシアが舞台のロシア映画なのにヨーロッパではなくやたらとアメリカ映画っぽい。しかもアメリカ産ラブコメのテイストではじまって、中盤以降は「がんばれベアーズ」のような少年スポーツものに変貌を遂げるのです。
あれ、こういう映画だったの?と肩透かしを食らいそうですが、これがなかなか面白い。
邦題の「エターナル」より、英語タイトルの「LUCKY TROUBLE(ラッキートラブル)」のほうがよかったんじゃないかなぁ。
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POVを捨てる開き直りで吹っ切れた!

POV方式のスペイン産ホラー「REC」の新作が登場。シリーズ化してくるとだんだんダメダメになっていくのがよくあるパターンでしょうが、こちらの「REC」はどうでしょう? 1&2作目とも十分に楽しめる快作だっただけに、期待半分不安半分といったところ。
やはりこちらの新作も、POV形式ではじまります。今度の舞台は結婚式。1作目の惨劇が起こったのと同時間帯の出来事という設定になっています。親類のビデオカメラと、式の模様を撮影するプロのカメラマンによる映像が、結婚式と披露宴の模様を映し出していきます。
そして、感染者の出現で式場は大パニックに。ここから先の大混乱は、POVではなく、通常の撮影方式に切り替わります。
タイトルの「REC3」が出たところでスパッと割り切る潔さがかえって爽快。POVなんてめんどくせえことやってられるか!このやり方じゃ俺たちが本当に見せたいものを見せられねえよ!と言わんばかりにはち切れるんです。
ここから先は、血しぶき飛び交う大スプラッター大会。POVにありがちな見えそうで見えない部分などありません。見ていて気持ちいいほど、やってくれるんです。
ヒロインの花嫁がチェーンソーを振り回してゾンビ軍団に立ち向かっていくところなんか、もう最高!
しかもこの映画、新郎新婦がお互いの愛を確かめ合うラブストーリーになっているのです。
だとすれば、あのラストシーンは、花嫁にとっても花婿にとってもハッピーエンドだったのかも。
第4作が最終章となるようですが、1&2作と3作のヒロインが共演する”夢のシーン”はあるのかな?いまからとても気になります。
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ガス・ヴァン・サントが男女の恋愛を通して死をみつめる。

少年の趣味は見ず知らずの人の葬式に出かけること。彼は交通事故で両親を亡くしており、自分はその時に臨死体験をしています。そのうえ、日本兵の幽霊が見える特殊能力を持っています。この少年は、生きながらにして常に(自分以外の)死に直面しているのです。まるで生きることに絶望し、死への憧れさえもっているのではないかと思わせます
他人の葬式で偶然出会った少女は、癌に侵されていて余命幾ばくもない状態。彼女のほうは、自分の死を強制的に受け入れなければならない状況に置かれています。
そんな二人が、恋に落ちるのです。
十代の男女のラブストーリーでありながら、ガス・ヴァン・サント監督は生と死を考えさせてくれるのです。
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生涯最高作の可能性大

「タクシードライバー」と「ディア・ハンター」。このどちらかが、私にとっての生涯最高作になる可能性が高いと思われます(どっちもロバート・デ・ニーロ主演!)。
結婚披露宴のシーンが1時間近くありますが、しあわせな若者たちの日常生活が長く描かれるからこそ、ベトナム戦争での地獄絵図がより効果的に響いてくるのです。
しかも、しあわせな日常生活とはいえ、出兵が決まっている男たちとその友人の葛藤も描かれていて、実に深い。
そして、故郷から一転して戦場のシーンへ。
ラストシーンをいったい何回繰り返してみたことか。
この作品に関しては約3時間の上映時間も全く気にならず。
「カヴァティーナ」の旋律が、耳から離れません。
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映画がナンバーワンの娯楽だった時代

1920年代から50年代にかけて制作されたMGMのミュージカル作品をまとめたのが、「ザッツ・エンタテインメント」。いち映画会社のいちジャンルでこれだけまとめられるのですから、当時のミュージカル映画の活況が手に取るように伝わります。
MGMの50周年を記念して作られ、オープニングには「次の50年のために」というようなコピーが出てきます。しかし、次の50年はこのジャンルにとっては活況といえる時代にはなりませんでした(まだ10年以上残りがあるけど)。
当時の映画は、夢そのもの。それだけに、突然歌いだすような日常ではありえないような光景も夢の世界として受け入れられたのでしょう。
映画が娯楽の王様だった時代。ミュージカルこそ、エンタテインメント。まさにザッツ・エンタテインメント!ということなのでしょうか。
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