「ウィッチマウンテン 地図から消された山」

”ザ・ロック”ではなくて、ドウェイン・ジョンソン

Race_to_witch_mountain オープニングでUFOのニュース映像や新聞記事をこれでもかというくらいに見せつけます。宇宙人の謎を探るミステリーものかと思いきや、実際はファミリー向けのSFアクションアドベンチャーでした。

元WWEの”ザ・ロック”ことドウェイン・ジョンソンを主役に据えてアメリカでは大ヒット。”ザ・ロック”だったジョンソンはアメリカの子供たちに人気が高いということなのでしょうか。

しかし日本となると、チビッ子向けとしての宣伝は難しい。ドラえもんも出てないし、戦隊ヒーローも出てきません。そのため、やたらとミステリーっぽく宣伝したのかもしれません。が、かえってこれが逆効果になったよう。日本側からすればチビッ子ものとしても無理があるため、日本での大ヒットは期待薄。

それでも気軽に観るにはそれ相応に楽しめる作品ではありました。”ザ・ロック”はもはや完全にそっちの世界にいってしまいましたね。”ザ・ロック”ではなく、ドウェイン・ジョンソンです。

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「猟奇的な彼女」(2001)

3部構成に意味はある?

猟奇的な彼女 ディレクターズ・カット特別版 [DVD] 気の弱い青年と、気が強くて暴力的な彼女の交際を描いたラブコメディ。

3部構成となっていますが、「延長戦」はいいとしても「前半戦」と「後半戦」を区別する必要がどこにあるのかわかりません。途中のエピソードはすべてとってつけたようで整合性もない。なんかすべて浮いているというか…。

ただし、「延長戦」は、けっこういい。「延長戦」だけでもよかったくらい。なにせ、オープニングがゲロですから。ここでかなり引いてしまいました。吐いたとしても、あそこまで露骨に映さなくていいのに。けっこう尾を引く序盤ですが、「延長戦」では完全に忘れさせてくれます。

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「ボディ・ダブル」(1984)

オマージュとセルフパロディの二重奏

税込\2000以上のご購入で全国送料無料!!※代引き手数料を除くボディ・ダブル■クレイグ・ワッソン アルフレッド・ヒッチコックの「裏窓」と「めまい」をモチーフにして、ブライアン・デ・パルマの世界がこれでもかと展開されます。

デ・パルマのサスペンスものって、必ずといっていいほど後の作品に引用されているようです。

セルフパロディとでもいうのでしょうか。代表的なものでいえば、「キャリー」と「殺しのドレス」はシャワーシーンではじまり、ともにおんなじエンディングです。

こちらの「ボディ・ダブル」ではセルフパロディが輪をかけて展開されており、映画界という設定が「ミッドナイト・クロス」なら、キスシーンでカメラがぐるぐる回るのも再現されます。シャワーシーンももちろんあるし、尾行するところはおもいっきり「殺しのドレス」ですよ。

セルフパロディを探してみるとおもしろさも二倍。もちろん、デ・パルマ初心者でも楽しめる。できればデ・パルマの初期作品をいろいろと観てから鑑賞したほうがよりいいでしょう。

なんか、”ブライアン・デ・パルマ検定”みたいな作品です。

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「マンハッタン」(1979)

ニューヨークの色

マンハッタン [DVD] これぞウディ・アレンの真骨頂。ニューヨーク、マンハッタンを舞台した男女の恋愛も洋画モノクロの画面で紡がれていきます。

ウディ・アレンとダイアン・キートンが始めてデートするシーン。ダイアン・キートンが夜明けの橋を見つめて、「きれいね」とつぶやきます。画面はモノクロなのに、とっても美しい。

ホントのニューヨークの色ってモノクロなんじゃないかと全編通じて錯覚してしまいます。

深い余韻の残るラストも秀逸。男ってアホやなあとつくづく思わせるラストシーンです。

この世界観は現在も、スペインを舞台にした「それでも恋するバルセロナ」にも受け継がれています。

「アニー・ホール」より、ずっと好きですね。

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「蝋人形の館」(2005)

蝋人形の街

蝋人形の館 特別版 [DVD] 3度目の映画化という話なので、特撮技術向上だけの空虚なリメイクかと思いきや、なかなかよくできたおもしろい作品に仕上がっています。

ストーリー的には「悪魔のいけにえ」系。街全体が蝋人形というアイデアもナイスですが、閉じ込められ感が散漫になってしまうのは難点かも。

それでもこの手のホラーのいいところを踏襲してラストのドロドロスペクタクルにもっていくあたりはなかなか。

謎が次々と解けていくのも、フラストレーションがたまらずに観られます。

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「それでも恋するバルセロナ」

バルセロナでもW・アレン節健在!

Vickey_cristina_barcelonaニューヨークから拠点をロンドンに移し3本撮ったウディ・アレンが、こんどはスペインのバルセロナへ。

南欧のバルセロナという土地柄が、情熱的なラブストーリーに似合ってます。

バルセロナでもウディ・アレン節は絶好調。ナレーションが早口でまくし立てる彼の代弁なら、女なしでは生きられず、しかもモテモテのハビエル・バルデムはアレン 理想の男性像でしょうか。

ウディ・アレン自身こそ出演していませんが、どうみたってウディ・アレンの映画です。

と同時に、ウディ・アレンの現ミューズ、スカーレット・ヨハンソンをはじめ登場人物も個性的で、けっこう楽しめます。

ただし、コメディタッチだったこともあって「マッチポイント」のような余韻には浸れません。見終わってもなにも残らないというか…。

とはいえ、残らないことじたいがひと夏のアバンチュールだったりして。

この作品から、今後いろんな都市を舞台にしてのウディ・アレン作品を観てみたいなと思いました。

次は、どこだ!?

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「スリーカウント」

Three_count 「レスラー」同様、こちらもプロレス関係のため当ブログでは対象外となります。

興味のある方は作品のパンフレットに寄稿しておりますので、そちらをご参照いただければさいわいです。

ちなみに、レイトショー公開されているシネマート六本木に行ってきました。上映直後、挿入歌が流れたのは劇場側のうれしい配慮。なかにはまったく関係のない音楽が聞こえてきて興ざめの映画館もありますからね。

おかげで、気持ちよく劇場を後にすることができました。この映画は、ラストシーンが命ですから!

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「DEAR WENDY ディア・ウェンディ」(2005)

ラース・フォン・トリアーは脚本担当・・・だけ?

DEAR WENDY ディア・ウエンディ [DVD] 「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のラース・フォン・トリアーが脚本を担当。でも、監督も兼任してるとしか思えないほどトリアー色が濃いのです。

劣等感を抱く青年がふとしたきっかけで銃を手にし、自分に自信をもてるようになります。同じような境遇の仲間を集め、平和主義を標榜するグループを結成。全員が銃を所持しますが、あくまでも精神的支えという決まりを守ろうとします。

ところが、ひとつの間違いからとんでもない悲劇に発展。銃社会への批判を西部劇調に描いているのもアメリカへの皮肉に違いありません。そして、街角を国に見立てての銃撃戦へ。

やっぱり、こりゃあ、トリアーの映画でしょ。

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「ドレスデン、運命の日」(2006)

ドイツ人以外に伝わりにくいのが難点

ドレスデン-運命の日- [DVD] 第2次世界大戦での連合軍によるドレスデン空爆。

ドイツの戦争映画というと加害者としてのナチを中心にしたものが多かったようですが、この映画では被害者となったドイツ人たちの目線で描かれています。

つまり、中心となるのはドイツの一般市民たち。

看護婦として働くアンナとフィアンセの医師アレクサンダー。ここに割って入るのが、敵である英国軍の兵士ロバート。

この三角関係がメロドラマ風のつくりにしていくわけですが、英国人のロバートが流暢にドイツ語を話すのでちょっと拍子抜け。

本来なら一般市民の目線のみに集中すればいいものの、ヘタに軍部の様子も挿入されたりするので、一貫性にかけてしまったのも残念です。

さらにドレスデン空爆の悲劇を強調するためにも、ドイツ屈指の文化都市であるドレスデンの風景を序盤でもっと映し出すべきだったのではないでしょうか。ドレスデンを知っているひとやドイツ人ならまだしも、これでは外国人には伝わりにくい。

もともとドイツではテレビ用として放送されたとか。最初から海外での上映は頭になかったのかもしれません。

瓦礫の山と化した街の様子が衝撃的だけに、なんとももったいない気がしますが。

それでも全体的には決して悪くありません。看護婦と英国軍人の交流(?)が和解の象徴となる反戦映画としても、ずっしりとした重みは感じられました。

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「善き人のためのソナタ」(2006)

真面目な性格も時代によって犠牲者になりえる

善き人のためのソナタ スタンダード・エディション [DVD] ベルリンの壁が崩壊するわずか5年前、いまから25年前にこんなことがおこなわれていた事実にまず衝撃を受けます。国家による個人監視。反体制の疑惑があるとみるや盗聴器を仕掛け、発言や行動を逐一報告するのです。

主人公は国家への忠誠を誓う、いたって真面目なタイプ。当時ではむしろ当然のことだったのでしょう。真面目な人が国の方針によってこんなことをしてしまう。そのことに怒りと驚きを覚えます。

ターゲットになったのは、劇作家とその恋人の女優。しかし、彼らの生活に(秘密のうちに)触れていくうちに、主人公の心境に変化が生じます。

それにしても両サイドの描写が対照的。劇作家側の部屋が西側を思わせる自由さなら、盗聴をおこなう階上の部屋は質素以外のなにものでもない。ここに当時の体制が象徴されているようです。

堅そうな内容なのでなかなか見る機会をつかめなかったのですが、いざ鑑賞してみると意外とすんなり入れます。2時間20分の長丁場もそれほど苦痛には感じません。ラスト付近のたたみかけはお見事。女優の末路が哀れすぎながら、希望を灯す主人公の最後の表情に救われたような気がしました。

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«「ボーン・スプレマシー」(2004)