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「28週後…」

50週後にもしかして…

28_weeks_later 完全にネタバレです!

英国発のゾンビムービー「28日後…」の続編。こんどはウイルス発生の28週間後から物語がスタートします。いったんは復興への道を歩み始めた英国が、再びウイルスの恐怖にさらされていくのです。

いやあ、すごかった。おもしろかった。もしかして、08年度のベストワンが1月に登場? そう思ってしまうほど、素晴らしい出来栄えでした。前作もなかなかよかったけど、こっちのほうがずっとずっとパワフル。しかも、こんなマジメなゾンビ映画、最近ではなかったんじゃないかな。

息抜きナシで、ただひたすらに悲惨で救いのない状況を描いていきます。しかも、主役のロバート・カーライルが意外と早めに死んでしまう(ゾンビになってしまう)予期せぬサプライズも…。

感染者の妻にキスをしたことで(隔離されてる患者の部屋にどうしてあんなに簡単に入れるんだよ?)、カーライルも感染者になってしまうのです。が、あまりにも早い段階での感染のため、きっとこれは夢なんだろうな、と思っていました。なのになかなか夢が覚めない。おかしいなと思っていたところで、カメラはほかの人物にターン…本当に感染しちゃったんだ!

以降は、主要人物と思われる人たちほど容赦なく消えていきます。ヒーロー的存在だった狙撃兵のドイル、カーライルの子供たちを逃がそうと奔走する女医までも。そして…。

最初から最後まで緊張感を持続させた演出も見事でした。今回はダニー・ボイルが製作にまわり、監督は「10億分の1の男」のファン・カルロス・フレスナディージョにチェンジ。「10億分の1の男」って、私にとってサイテーの一本なのですが、とても同一人物とは思えないほどシャープに撮っています。

ウイルス渦から開放され希望をもったのもつかの間、復興の基点となる場所から”ぶり返す恐怖”。ウイルスの広がりが天災だとしたら、米軍による無差別射殺指令は人災なのでしょう。天変地異と戦争がいっぺんにきたような状況で人々はどうなってしまうのか。

焼き尽くされたロンドンの映像や、ヘリコプターのプロペラでゾンビを抹殺するシーンなど、その手のファンも十分満足できるつくりになっています。ホラーでありながら、ディザスタームービーとしても優れているのではないでしょうか。

「28週後」からさらに「28日後」、いったいなにが起こったのか? ラストシーンも、こうきたかと納得。「28ヵ月後」が作られるとしたら、世界はとんでもないことになっている…。

いまから50週後、08年のベストワンになっていたらどうしよう(怖)。

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